2025
スマホのビットレートの設定について
動画を作る時や、動画配信を行う際にはビットレートの設定が重要になります。しかしどのように設定すればよいかいまいちわからない…という人もいるでしょう。ここではビットレートの設定についてまとめてみましょう。
【ビットレートとは?】
ビットレートとは、エンコードされた動画や音声の1秒間に対して使用されているデータ量のことです。1秒あたりのプログラムで処理できるデータ量と言い換えることもでき、通信回線で1秒間に処理できるデータ量になります。ビットレートの単位は「bps」であり、100kbpsであれば1秒間に100,000ビットのデータ量を処理することを表しています。
【スマホ動画の場合のビットレートの目安とは?】
スマホ動画の場合、ビットレートは300kbpsまたは600kbpsが目安となります。スマホのネット配信で使用されているフレームサイズは480×270px、360×270pxであり、その場合のビットレートは300kbpsが目安です。フレームサイズが40×360px、480×360pxの場合のビットレートは600kbpsが目安になるので覚えておきましょう。
【ビットレートを高く設定するメリット・デメリットとは?】
ビットレートを高く設定するとどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?まとめてみましょう。
<ビットレートを高く設定するメリットとは?>
ビットレートを高く設定すると、映像の細部まではっきりさせることができ、滑らかな映像になります。高画質や高音質の動画を配信したい場合には、基本的にはビットレートを高くします。とくにゲーム配信の場合には動きの多いものを扱っているため、ビットレートを高く設定するとかくつきを防ぎ、滑らかな映像を配信できるでしょう。
動きの激しいゲームやスポーツの動画配信であればある程度高いビットレートに設定しておくことをおすすめします。ビットレートが低すぎると映像がかくついてしまい、スピード感や臨場感を味わえなくなってしまいます。
<ビットレートを高く設定するデメリットとは?>
ビットレートを高く設定すると、ネットワーク回線によっては配信しにくくなります。快適なネット環境下で配信するのであれば問題はありませんが、回線速度が遅い場合にはスムーズに配信できない場合もあるでしょう。またパソコンやスマホのスペックによっては動画のダウンロードに時間がかかって再生が進まなくなることも考えられます。
さらに動画素材の画質によっては、ビットレートを高く設定しても画質がよくならないこともあります。
【ビットレートを設定する際の注意点とは?】
ビットレートを設定する際の注意点をまとめてみましょう。
<数値は目安>
スマホ動画に適切なビットレートはあくまでも目安です。動画のビットレートには画像サイズだけではなく、いくつかの要素が関わってくるからです。
<目的に合わせた解像度を検討>
スマホ動画の目的に合わせて最適な解像度を決定するようにしましょう。動きを精密に見せたい動画であれば高解像度を、動きの少ない動画であれば低めの解像度にするなど目的に合わせて選ぶようにしましょう。
<コーディックの種類を確認>
高画質・高音質に対応したコーディックの場合、データ量が増えてしまいます。コーディックの種類を確認しておくことで、適切なビットレートを選択しやすくなるでしょう。
<フレームレートを見直す>
動きが少ない動画であれば、フレームレートをおさえることでビットレートを下げることが可能です。ビットレートが高すぎる場合には、フレームレートを見直してみましょう。